@article{oai:fnc.repo.nii.ac.jp:00000048, author = {吉田, 大悟}, issue = {1}, journal = {看護と口腔医療, Journal of Nursing and Oral Health Care}, month = {Feb}, note = {福岡県久山町では1961年から60年にわたって久山町・九州大学・地域開業医が連携して「ひさやま方式」とよばれる住民の健康管理を実施している。九州大学は地域住民の健診データを活用して疫学研究(久山町研究)を実施し、糖尿病や高血圧、心血管病、認知症などの生活習慣病の実態とその危険因子や予防因子を明らかにしている。本稿では科学的根拠に基づくInformation and Communication Technology(ICT)ツールを活用した公衆衛生看護活動について紹介する。 2012年に久山町研究の成果である糖尿病発症のリスクスコアを用いて、産官学連携により将来の糖尿病発症を予測するICTツールを開発し、久山町生活習慣病予防健診に導入した。その結果、境界型糖尿病の者を対象に実施するICTツールを活用した保健指導は、指導2年後の生活習慣と空腹時血糖値の改善を認めた。これらの改善効果は、視覚的な将来の糖尿病発症リスクの提示を通して、対象者が自分の身体状況や糖尿病発症リスクをよく認識し、生活習慣改善の必要性への理解が深まったことに起因すると思われる。また久山町では2019年から地域住民のセルフケア向上を目指したポピュレーションアプローチとして、スマートフォンの健康管理アプリを町民サービスとして導入した。健診結果をいつでも確認できる機能やアプリ内でのウォーキングイベントの実施など日常的に自分の身体や健康を意識させるような工夫がされている。今後、健康管理アプリの使用者と未使用者で生活習慣や身体状況、健診結果や疾患発症率に差が認められるか事業評価を行い、事業の見直しに生かしていく予定である。}, pages = {25--31}, title = {福岡県久山町における産官学連携の取り組み―科学的根拠に基づくICTツールを活用した公衆衛生看護活動について―}, volume = {5}, year = {2022} }